【小説】第八回本山川小説大賞で大賞を取りました。あと大賞作品「CQ」の解説とか。

お久しぶりです。水瀬はるかなです。
突然ですが拙作「CQ」が第八回本山川小説大賞で大賞を受賞しました。すごかろー?

本山らの Presents 第八回 本山川小説大賞 大賞は水瀬さんの「CQ」に決定!

企画の概要などはこちら↓
本山らのPresents 第八回本山川小説大賞 概要

要するに謎の作家や謎のvtuber主催のプロアマひしめく創作小説バトルです。闇の評議員……一体何澤めぐみなんだ……。
あと大賞受賞作品「CQ」は以下から読めます。読もう。

CQ – カクヨム


受賞コメント

オフィシャルな受賞コメントは大澤めぐみ先生のブログエントリに書かせていただいたので、そのまま引用します。

まずは闇の評議員の皆様、またレビューや⭐︎を頂きました読者の皆様、ありがとうございます。
いつ結果出るのかなーみたいなこと言う度に大澤先生から「勝ち確気取りでイキりやがって」(意訳)みたいな牽制を受けまくっていたので正直ここ数日は結果気にしないようにしてたんですけどもらえるならありがたく頂きます大賞やったぜうれしー。
僕が現役でバリバリ小説書いてたのはもう十年近く前ですし、今更参入するのもどうなんだろう? みたいな気持ちはあったんですけど、色々タイミングも良くて勢いもあってCQ書いたら書けました。すごいですね。多分次はないです。
あと今一番心配なのは副賞のイラストのことで、自分で言うのも何ですけど魚のヒロインってどうやって描くんでしょうね? 大変そう。頑張ってほしい。
そんな感じです。
ありがとうございました。

ちなみに受賞の連絡を頂いてこのコメント書いたの昨夜なんですけど、結果発表は週末あたりかなーと思ってたら1時間後くらいに記事公開されててびっくりした。完全に油断して寝てた。

そんな感じで、以下がアンオフィシャルなコンテンツです。

応募の経緯

私事でアレなんですけど、実は今年の6月半ばから7月末まで無職(※厳密には退職に伴う有給消化期間)やってまして、コミケの原稿したり旅行行ったりした後、7月末に一瞬だけ時間が空いたんですよ。そんでたまたま大澤先生が第八回モモモ大賞やってたので、何か書くかー、みたいな感じでヨッコラショーしたのが7月30日の昼です。

執筆の様子

そんな感じで8月1日の朝、新しい職場に出勤する電車の中でカクヨムに投稿したのがCQです。勢いってすごいですね。
昔はプロット切って書き始めて2,3話あたりでダレて辞める、みたいなことを繰り返してたんですけど、ノープランでも2日で書き上げれば書き上がるということがわかりました。

「CQ」について

CQの話をします。執筆当初の仮タイトルは「魚」でした。そのまんまですね。
もともとは上記の通り完全に勢いで書き始めたやつなんですけど、最初に決めた軸は3つあって、1つは「ヒロインが魚になること」 2つ目は「大澤めぐみ先生の投稿作品(空の底)をベンチマークした上で本物川小説大賞っぽい作品にすること」 3つ目は「物語を作らないこと」です。
それぞれ説明します。

ヒロインが魚になること

そもそも本物川小説大賞はKUSO創作バトル(主催者発表)であって、ガチなコンペとはちょっと色が違うと思ってたんですよ。しかし僕は別に過去の応募作をたくさん読んでいるわけでもなく、大澤先生周辺の物書き各位の空気感からそう感じていたんですね。具体的に言うと「本物川小説大賞=ゴリラ」という認識です。大真面目に言ってます。マジで。
なので最初に「ヒロインがゴリラになる」という一発ネタがぶち上がったのですが、あまりにも媚びが露骨だし、そもそもゴリラという生物自体が強すぎる(パワーというより存在として)ということで即却下し、ではヒロインが何になれば意外性があるのか? という点を考えたところ、一番ビジュアルが想像できないのは魚だ、という結論に達し、そのようになりました。なお、この時却下したゴリラエッセンスの名残が「子宮モンキー」に繋がり、CQというタイトルに至ります。運命は流転するのだなあ。

大澤めぐみ先生の「空の底」をベンチマークすること

で、ネタは決まったのでどう書くか?となった時、シンプルに「大澤先生が主催なんだから大澤先生っぽい作風にすればいいじゃん」と思ったんですよ。とは言え内容をパクるわけにもいかないので、主に文体をそっちに寄せました。僕の普段の文体はガッチガチに固いので、意識的にちょっと口語っぽい語り口に矯正した感じです。途中まで上げてる「ハルキゲニアとカナンの海」の方の文体が素に近いです。
ただこれは書いてるうちに素に戻っていき、後半はもう全然わかんねえなコレみたいなレベルに戻ってしまったので、結論としては駄目でした。

物語を作らないこと

雑に言えば「先のことは何も考えない」みたいなことです。
彼女が魚になった、というスタートラインから、現在、過去、未来の主人公は何を感じてどう行動するのかを頭の中で観察して出力したのがCQです。1話ごとに起承転結を書くとして全4話構成にしようと考えましたが、これはあんまり上手くいかず、なんか全5話になった。ふしぎー。

各話の解説

あとは細かいこだわりポイントをドヤ顔で語り散らすパートなので、各自ウザいと思ったタイミングで逃げてください。
自分で言うのも何だけど、本当に何もかもを台無しにするようなことを書く可能性が非常に高いので、CQ良かったっていう人ほど読まないでください。

Twitterで何度も言ったとおり、わかる人にわかってほしいエモいポイントをたくさん作ったので、その答え合わせです。















タイトルのこと

CQ(作品タイトル&5話)
不特定多数に対する呼びかけの意。(CQ – Wikipedia
主人公のニックネームでもあり「誰かにそこにいてほしい」という彼女の願いでもあります。

サンシャイン(1話)
スピッツの楽曲「サンシャイン」から。

またいつか旅に出る(2話)
スピッツの楽曲「僕はきっと旅に出る」の2番サビ。

オーロラになれた人のことを(3話)
スピッツのアルバム「オーロラになれなかった人のために」から(後で詳しく書きます)

魚(4話)
スピッツの楽曲「魚」から。

1話

サンシャイン60、好きなんですよ。展望台直通エレベーターが1階ではなく地下1階から出てることを知ってる人は信頼できる。

2話

大学はなんとなく四ツ谷にあるあそこを想定していますが中庭に喫煙所があるかどうかは知らない。
あと江ノ島と言えばつりたま、つりたまと言えばフジファブリックなんだけど、鉛色の海という表現はスピッツの「魚」からです。この辺からスピッツへのファンレターとしての要素が強まってくる。

3話

試験対策の仕組みについては一切全く設定がなく、単に「それはそういうものです」以上のことはないです。試験の内容についても設定はありません。
先輩がなりたい動物のシロクマはスピッツの「シロクマ」から。「シロクマ」のMVのサラリーマンっぽいシロクマ好き。
窓口で騒いでる鳥がハヤブサなのはスピッツのアルバムタイトル(隼)あるいは曲名の「8823」から。
CQが入力する動物名も大体スピッツから。
猫→「猫になりたい」
ウサギ→「ウサギのバイク」
クマ→「子グマ!子グマ!」
イルカ→「ドルフィンラブ」
ウミネコ→「うみねこ」
オケラ→「オケラ」
トビウオ→「トビウオ」
トンビ→「トンビ飛べなかった」
ヒバリ→「ヒバリのこころ」
ホタル→「ホタル」
クモ→「スパイダー」
コオロギ→「未来コオロギ」
白鳥→「スワン」
花→「花の写真」
多摩川→「多摩川」

オーロラになれた人について

「オーロラになれた人」が割とキラーフレーズっぽいのでちょっと深掘りします。
これもスピッツの「オーロラになれなかった人のために」というアルバムタイトルから来ているんですが、元を正せば「オーロラになれなかった人のために」というアルバムタイトル自体が北極圏の言い伝えから来ていて、それは何かっていうと「死んだ人はオーロラになる」ってやつなんですね。
で、作中のオーロラはどちらかというと後者の意味合いが強いです。もういない人、死んでしまった人。

4話

「12月の雨の日」→はっぴいえんどの曲。スピッツもカバーしている。
神様の試験についてのたまこの解釈は正解とか不正解とか特に決めてないです。
あと「私たちは運良く今も二人のままだ」っていうのはフタコイオルタナティブに出てくる「運よく今日も、俺たちは3人だ」っていうフレーズが好きすぎてこう、アレしたやつ。

5話

改めて読み返すと5話でCQが吐露する精神性はめちゃくちゃ田中ロミオみが強いですね。
何となく文脈を理解するためには「CROSS†CHANNEL」や「最果てのイマ」をやりましょう。

最終的にCQは何になったのか

魚です。これはちゃんと決まってる。
最初はそこまでオチを書いてたんですけど、書かなくてもわかるでしょ?っていう思いで消しました。

以上です。
しばらく物書きは置いといてコミケの原稿とかイラストの方頑張るつもりなので、次回の参加はないと思います。
あと「ハルキゲニアとカナンの海」はマジで全く更新予定が無いんですけど勢いがついたら続きを書きます。

そんな感じで。

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