【WEB?】殺意駆動開発なるもの

ぼけっとアクエリオンロゴスを見ていたところ、久々にブログのコメント通知が来たので覗いてみたら、2年前に書いた記事に感想を頂けたようです。ありがとうございます。

で。

そのコメントを見て自分が学生だった頃のことをふと思い出したので、ボクが実践していた殺意駆動開発という超絶最強効率を誇る開発スタイルについて書きます。
なお、殺意駆動開発という言葉自体は先月あたりにふと思いついたものです。

もちろん言うまでもなくネタです。

殺意駆動開発とは

文字通り、殺意で駆動する開発スタイルです。
例えばテスト駆動開発という開発手法がありますよね。
僕もあまり詳しくはないですが、簡単に言うと、

・テストコードを書く。
・テストが正常に動作するコードを書く。
・コードをリファクタリングする。

という3つの工程を繰り返す開発手法らしいです。
一方、殺意駆動開発はもっとシンプルです。

・ぶち殺したいくらい憎い相手を思い浮かべる。
・殺意と憎しみを滾らせながら「アイツの想像以上のことをやってやる」という一心で物を作る。
・作ったものにボロクソ駄目出しをされる。もしくは次に憎い相手を探す。

という3つの工程を繰り返し、殺意と憎しみという負の精神力だけでひたすらものを作り続けるのです。
ね、簡単でしょう?

以下、僕の実体験です。

死ね

基本的に、WEBに限らず物を作りたい人には「こういうものを作りたい」という原点があると思います。僕の場合のそれは創作小説であり、後に創作小説サイトとなりましたが、僕が未だに殺意を向ける相手は、それに一切の価値を認めませんでした。
奴は僕の作品であるサイトを一瞥した後、こう言ったのです。

「そんなことより俺が作ったフルFlashのサイト見ろよ。すごくね? すげえ技術だろ?」

死ねと思いました。

(※マクロメディアがブイブイ言わせていた当時、Flashサイトはイケてるサイトの象徴だったのです)

また死ね

殺意の波動に目覚めた僕は思ったのです。
奴がFlashを武器にドヤ顔をキメるなら、同じ土俵で奴をぶん殴れる物を作って泣かせてやろう、と。
憎しみを込めてFlashをいじり倒し、僕はついにフルFlashのWEBサイトを作り上げました。
こいつでぶん殴って「お前すげえ」と言わせてやろう。そう思っていた僕に対し、奴はあろうことかこんなことを言ったのです。

「お前まだFlashだけでやってんの? 俺はPHPと連携させてFlashベースのメールフォームと掲示板作ったぜ?」

死ねと思いました。

あいつ殺す

こうして、自分に絶対の自信を持ち、僕を見下し続けるクソ野郎を殺すための日々が始まりました。
しかし、僕は考えたのです。
同じ土俵だけで勝負していては、前を行く奴には勝てない。そもそも技術的な完成度を求める奴と、サイトとしての実用性を求める僕とでは方向性が違う。だったら僕は僕で、奴のセンスでは作れない独自性のあるサイトを作って勝ち誇ってやろう、と。
しかし、僕がどれだけドヤ顔キメても、そもそも実用性に関心の薄い彼は見向きもしなかったのです。
殺意は募り、憎しみは増し、地は裂け、天は荒れました。

死ねと思いました。

いずれ殺す

そんなこんなで一心不乱にサイトを作り続け、その度に一蹴され続けたわけですが、最終的に奴はあっさりと独立し、僕は彼を殺せず卒業してしまいました。
しかし、その後も僕の原動力の大部分を占めていたのは間違いなく奴に対する殺意です。
いずれ技術的にぶん殴って技術的にぶっ殺そうと思っていました。
しかし、WEB制作会社に入社し、社会人として成果物を作り始めたことで、その意識に少しずつ変化が生じます。

御社殺す

仕事として制作を請け負う以上、当然、作り手は依頼主を満足させることを目標に物を作るわけですが、そこはそれ、専門知識の無い依頼主は様々な無理難題をふっかけてきます。
9割方完成したサイトを見て「やっぱりアクセントカラーは青より赤にしましょう」とか気軽に要望してくれたりね。まぁ例えだけどね。例え。
我々もWEB屋である以前に人間ですので、そういう無理難題や適当な指示を出されると、素直に死ねって思うじゃないですか。御社死ねって。その感情を押し殺して対応するなり交渉するなりするわけじゃないですか。
そうして溜まりに溜まった殺意を燃やして物をつくるわけですよ。
御社絶対ぶっ殺す。めっちゃイケてるサイト作って、その質でぶん殴って「御社すげえ」と言わせてやろう。その一心で稼働するわけですよ。

とりあえず殺す

……みたいなことを思い出しました。
今はもうそんな殺意駆動開発なんて月1くらいでしかやらないですけどね。
穏やかな心を手に入れましたからね、僕は。

でも実際、平常心で淡々とやるより生産性は上がる気がする。気がするだけ。
あと自分の持ってる憎しみとか殺意を自覚すると割とストレス溜めずに済むので、これでも結構気は楽。何しろ一番ネガティブな感情を燃やして物作るわけですからね。知らんけど。

そういうわけで、最初に触れた過去記事にコメントをくださった方は、他人を見本にするより、とりあえずその子を(技術的に)殺すつもりで何か作ってみてはいかがでしょうか。
身近にすごい奴がいることの辛さはとてもよくわかりますし、目標や理想も大事ですが、そこにたどり着くには燃料が必要です。モチベーション、やる気、そういうもの。
んで、僕の場合は「アイツみたいになりたい!」とかいうポジティブな動機では全く動かなかったし、むしろ「アイツみたいになりたくねえ。絶対認めさせて殺す。ドヤ顔で殺す」みたいなネガティブな原動力に突き動かされてきた気がします。
結果的にそれで就職も上手くいったし、今も一応死んでないので、多分性に合ってたんでしょう。
重要なのは殺意です。殺意があれば何でも作れます。

ただ欠点として、殺意駆動開発は根が善い人には真似できません。
自分より顔が良い奴は全員死ねばいいのにと日常的に思ってるような腐り切った性根をお持ちの方のみお試しください。
それ以外の方はこの記事のことなんか忘れてどうか清らかなまま生きていてください。

あと、いくら殺意を滾らせても絶対に行動には移さないようにしような。

そんな感じで。

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