ボカロは終わコン化したのか否か問題

が熱いですね。

この辺が震源地だそうです。

正直どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、初音ミクがネギ振り回すより前からボカロ曲聞き続けてる身としては色々考えさせられる部分もありまして。

あらかじめ僕の中の結論を書いておくと、衰退とか終わコン化というよりは最適化だと思います。需要と供給の最適化。だーっと供給されるものを片っ端から聞いて良し悪しを判断する時期が完全に終わっただけじゃないかな。
大体、7,8年もやってりゃ作り手も聞き手も層が変わって当然なんだから、むしろ健康的でいいんじゃないでしょうか。

というわけで以下細かいこと。


衰退とか終わコンとか印象論じゃね?と思ったので、人気のバロメータとしてニコニコ動画のカテゴリランキングを見てみたよ。
直近の月間ランキングが6月のものだったので、2011年から2015年までの5年分のVOCALOIDカテゴリのランキング上位50件を並べた結果がこれ。
左が2015年、つまり先月のランキングで、右に行くほど古くなっています。
なお、VOCALOIDカテゴリ全体のランキングなのでMMDやカバー曲も含みますが、そこはそれ、そういうものとして見てください。
volank-01
画像がでかいので拡大推奨。
日付は投稿日。色分けは以下のとおりになっています。

赤:直近1ヶ月(6月中)に投稿された動画
黄:半年以内(集計年中)に投稿された動画
緑:一年以内(前年6月以降)に投稿された動画
灰:それ以前に投稿された動画

見て頂ければわかるように、年を追うごとに新しい動画の数が減り、過去の動画がランキング上位に上がってきていますね。

投稿日順でソートを掛けるとその差がよくわかります。
volank-02

2015年6月は上位50件中15件の動画が一年以上前に投稿された動画になっています。すごいね。
直近一ヶ月に投稿された動画に至っては5年で半減しています。ランキング50位圏内限定の話なので全体の投稿数の話じゃないですよ。念のため。
月間ランキングに過去の累積数値が反映されるわけもないので、少なくとも「公開期間が長い分過去の動画の方が伸びやすいのでは?」みたいな話でないことは確かです。
なお、全期間のVOCALOIDカテゴリランキングで上位を独占しているのは2009~2011年頃の動画でして、具体的には「千本桜」「マトリョシカ」「モザイクロール」「炉心融解」「初音ミクの消失」等がこれにあたります。
ずっとランキングに居座っている「ロストワンの号哭」は全期間だと30位くらいです。再生数では「千本桜」の1/3くらいですね。まぁ十分バケモノじみた数字ですが。
で、全期間のランキングとにらめっこしてると、これが結構面白いんですよね。
全期間4位の「炉心融解」 5位の「初音ミクの消失」 7位の「ダブルラリアット」 8位の「ロミオとシンデレラ」は2008~2009年に投稿された曲ですが、これらは2011年以降のランキングには浮上してきません。まぁサンプルは6月分だけなので、実際には別の期間に浮上していた可能性はもちろんありますけども。
先月ランクインしている「脳漿炸裂ガール」「いーあるふぁんくらぶ」「ハッピーシンセサイザ」は全期間では仲良く20~22位に並んでるんですけどね。
気になって今年3月以降の月間ランキング50位圏をざっと見てみましたが、「脳漿炸裂ガール」や「いーあるふぁんくらぶ」が安定して50位内にいる一方で、「炉心融解」や「初音ミクの消失」は上がってきません(消失は一瞬だけ90位台に浮上してたタイミングがありましたが)

で。

もっと細かい数値追いかければ色々わかるかもしれませんが、時間もやる気も無いのでざっくりとした予想。
ランキングの仕様には詳しくないので断定はできませんが、これまで出てきたボカロの名曲群の中でも一部のジャンル、特定の曲に固定のファンがついてるんじゃないかなーと思います。
炉心融解や消失、ダブラリが全期間ランキングの上位にいるにも関わらず月間で上がってこないのは、おそらくこの「曲そのものに張り付く固定のファン」っていう層の差なんじゃないかなあ。
今は最低でもこれら古い名曲群についてる固定ファン層をぶち破るくらいの瞬発力が無いとランキング上位に食い込むことができないんだと思います。ランキングの枠は有限ですからね。
結果、ランキングをざっと見て目についた曲を聞くようなライト層からすると「昔に比べて新曲が全然ない。ボカロは終わコンでは?」みたいなイメージが出来上がるのも、まぁ無理ないかなって感じです。
じゃあライトじゃない層は何してんの?というと、そういうリスナーは好きなボカロPやジャンルタグを巡回しているので、ランキングとかあんまり気にしません。
あんまり気にしないので、大抵はランキングに居座ってる「固定ファンがついてる単独の曲」をぶち破るほどの瞬発力はありません。そして多くは埋もれます。
稀にそういうリスナーが発掘した曲がデイリーランキングとかで浮上してライト層の目に止まり、いきなり超加速したりもしますけどね。ここ最近だとorangestarさんの勢いはすごかったですよね。
月間ランキング上位に落ち着く新曲の多くは毎時、日別ランキングでぶわっと上がってきたものがピックアップされてるわけですね。

そういうわけで最初に書いた結論。
リスナーがボカロ曲を聞くスタイルが最適化されていった結果が現状なんじゃないかなと思います。
固定曲に張り付くリスナー、固定ジャンルを観測してるリスナー、固定のPの新曲だけチェックするリスナー、それぞれ好きなようにボカロ曲を楽しむようになった中で、ランキングだけ見てるライト層だけが浮いちゃってるのかもしれませんね。ライトだけに。ランキングだけに。

とは言え、最初に引用した動画の中で言われている事象が無いとは言いません。
現実として、コンセプト先行でボカロオリジナルか?っていう曲は増えましたよね。僕もハニワとか1ミリも聴きませんし。
あと、最盛期に活躍していたボカロPも随分いなくなりました。僕が見てる限り、コンスタントに新曲を上げつつ人気を保ち続けてる人って40mPとピノキオピーくらいじゃないですか。あ、最近ぼーかりおどPが久しぶりに新曲発表しましたね。嬉しいなあ。

あ、ちなみに僕は固定のボカロPの新曲を待ちつつ不定期に「VOCAROCK」タグをチェックする派です。ランキングも見るには見るけど、どうせ肌に合わないからあんまり聞かない感じ。
あとどうでもいいけど「なんたらかんたらガール」みたいなタイトル多いよね。好きなの?

せっかくなので最近聞いたVOCAROCKの中でええやんと思った曲を並べておくのでご参考ください。
「パラレル・ループ」は今見つけたから聞いてるところなんだけど、綾葉さんだからいい曲だよきっと。

そんな感じで。

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