【漫画】うちにある漫画を全力で紹介する(その2)

前回の続きです。細かい事情は前回の記事↓をご覧ください。
【漫画】うちにある漫画を全力で紹介する(その1)

となりの怪物くん


ろびこ 作。全13巻。

ジャンルはラブコメ。僕の蔵書の中では珍しい少女漫画。
アニメ版がすごく面白かったせいで第一話を視聴後に原作買いに走った作品。漫画も実に面白かった。

勉強一筋の女子高生、水谷雫が、入学早々暴力沙汰を起こして停学処分を受けていた問題児、吉田春と出会って何やかんやドタバタする話。
基本的にラブコメって苦手なのであんまり好きじゃないんですけど、本作は全体的にコメディ要素が多く、登場する面々の個性の強さもあり、ずっと気持ちいいテンポで読めます。
うん、テンポがいい。すごくいい。

そもそも僕がラブコメ嫌いな最大の理由は見ててイライラするからなんですけど、この漫画にはそういう苛つきをそれ程感じませんでした。ゼロではないですけど。
僕のラブコメに対する苛つきというのは、単純に「お前らウジウジクネクネしてないでとっとと告白して付き合っちゃえよめんどくせえ!」的な感情であったり、死ぬほどどうでもいいすれ違いだの勘違いだの仲違いだのがどれもこれも先が見えててウンザリだったり、そういう感覚なんです。決してリア充に対する妬みなどではない。
あと少女漫画に登場する男って大抵ムカつくよね。同時期にアニメ化した少女漫画であるところの「好きっていいなよ。」がまさにその典型。

その点、本作に登場するキャラは男女問わずどっか抜けてて愛着を持てます。
雫はコミュ力低いわファッションセンスがババアだわで勉強以外の取り柄あるのかと心配になるし、ハルは見た目と頭は良いのにそれ以外が大体残念な天才暴力コミュ障の変人とかいう謎の生き物だし、夏目さんは頭はともかく見た目が美少女過ぎて友達出来ないコミュ障だし……。
あれ? このメインキャラ陣の中にいて成績も人付き合いも部活もさらっとこなすササヤンってすげーハイスペックじゃね。
つーかコミュ障多すぎんだろ。

と、まぁそんな具合です(適当)
恋愛漫画に抵抗のある男性でも楽しく読める貴重な作品の一つ。

めだかボックス


暁月あきら、西尾維新 作。全22巻。

西尾維新原作の学園能力バトル物。
昔の西尾維新作品は好きだったのですが、異能バトルを隠そうともしなくなった戯言シリーズの後半あたりから徐々にコレジャナイ感を抱き始め、結局物語シリーズには未だに手を出しておりません。
別に異能バトルが嫌いなわけじゃないんですけどね。トンデモミステリ路線の方が好みだっただけの話で。
で、めだかボックスの話なんですけど。
そういう事情もあって長いことスルーしてきたのですが、本誌の方で安心院さんが技の名前を大量連呼したあたりで怖いもの見たさに駆られて読み始めました。

大きな枠としては、全てを完璧にこなす生徒会長、黒神めだかとその他大勢が学園内外の色々な問題を解決したり野望を打ち砕いたりするお話ですが、そういう大筋より設定からバトルから何もかもが西尾維新テイストな作風の方が有名ですよね。
西尾維新は戯言シリーズで「原理的に絶対負けない最強設定」のキャラとして哀川潤を登場させてチート級の活躍を散々やらかした挙句、想影真心にボコボコにさせたりしましたけど、黒神めだかも似たようなタイプ。
あれ? 哀川さんは最終的に面影真心に勝ったんだっけ? まぁいいや。あ、でもめだかちゃんの特性はむしろ面影真心に近いよね。
とにかく、めだかボックスでは最強で完璧超人のめだかちゃんが勝ったり負けたりします(適当)
原作者の時点でお察しですが、能力や設定がいちいちクドいし中二臭いしネーミングセンス変だし妙なとこ投げっぱなしのご都合主義だし台詞回しがウザいしで、信者以外にはオススメできない。
でも一応全巻持ってるからここに書いておく。

サクラテツ対話篇


藤崎竜 作。全2巻。

ジャンルは一応シュール系のギャグ漫画ですかね。
本誌連載中は展開は意味不明だわギャグは寒いわと散々不評で、僕自身全く理解不能だったんですけど、去年初めてコミックスを買って全編通して読んでみたら滅茶苦茶面白かった。そんな漫画。
基本的に深く考えたら負け。理屈を考えたら負け。読者を置き去りにするハイテンションに冷めたら負け。ドン引き一歩手前の面白さって多分こういうことなんでしょうね。

一応、流れとしては守銭奴主人公、桜テツが居を構える大都市の一等地を狙って宇宙人とか未来人とか地底人とか悪魔が襲来する!みたいな話なんですけど、何しろ不条理な超展開の連続がひたすらシュールなギャグ漫画なので、説明するのが死ぬほど困難。
でも何故か面白い。不思議。フジリューは天才だと思う。

魔王 JUVENILE REMIX


大須賀めぐみ、伊坂幸太郎 作。全10巻。

伊坂幸太郎の同名小説にアレンジを加えたコミカライズ作品。
ジャンル的には現代日本を舞台にしたサスペンスなのかな?

治安の悪化が深刻なとある街で、犬養という青年が自警団「グラスホッパー」を組織し、自発的な治安維持を始めるのですが、彼の持つ圧倒的なカリスマ性は人を魅了し、いつしか巨大な動きになっていきます。そんな中、手段を選ばない犬養の残酷な一面を目撃してしまった少年、安藤は、自分の思っていることを相手に喋らせる特殊能力「腹話術」を頼りに、たった一人で犬養と対決しようとするのでした。
……というのが第一部のお話。第二部もあるよ!

展開としては犬養を守る殺し屋だの何だのといった超能力者とのバトルが中心になります。
主人公である安藤の「腹話術」は単純でしょぼい能力なのですが、話が進むにつれてその使い方がどんどん進化していくのが面白い。
基本スペックの劣る主人公が自分の能力を最大限に活かして強敵を打倒する。少年漫画の醍醐味ですね!
第二部で登場するもう一人の主人公は能力がチートすぎるのでそうした面白さは少なくなりますが、その分行動が大胆で派手になるので、これもまた面白い。
巨乳大好き。

ハチミツとクローバー


羽海野チカ 作。全10巻。

今更ですけど、amazonのリンクを設置してるのは表紙画像の引用に関していちいち気にするのが面倒だからって理由が大きいのです。
ハチクロに限っては1巻より最終巻の表紙の方が好きなので画像もリンクもそうしました。

美大を舞台にした青春恋愛漫画。モラトリアムに飢えた大人が読むと死ぬ。
映画化、アニメ化、ドラマ化とメディアミックスも幅広いので知名度は断トツじゃないですかね。
なので今回も漫画の内容には全然関係ないこと書きます。

「ハチミツとクローバー」というタイトルは、スガシカオのアルバム「Clover」とスピッツのアルバム「ハチミツ」から採ったというのは有名な話ですが、そのためかアニメ版ではスガシカオとスピッツの楽曲が大量に挿入されます。
スピッツに関してはシングル曲を使わないという条件があったらしく、使われている曲はメジャーなものからクソマイナーな曲まで幅広いのもポイント。
あ、これも今更ですが、僕はスピッツの大ファンです。
一期はハチミツから始まり、多摩川、魚、Y、夜を駆ける、月に帰る、スピカ、などなど。
二期のどっかで「プール」が流れた時は戦慄しました。プール、すげーいい曲ですよ。スピッツで一番好きな曲です。誰も知らないけど。
あと最終話で「田舎の生活」を流したのは本当に卑怯だと思う。
あのエンディングで「必ず届くと信じてた幻。言葉にまみれたネガの街は続く。さよなら、さよなら、窓の外の君に、さよなら言わなきゃ」って、お前、そんなん、泣くわ!!!

男子高校生の日常


山内泰延 作。全7巻。

一転してギャグ漫画。
元々WEBで連載してたこともあり、ネット上ではそこそこメジャーかと思います。文学少女とか。
タダクニ、ヒデノリ、ヨシタケなる3人の男子高校生を中心に馬鹿が馬鹿なことしたり馬鹿なことになる馬鹿な馬鹿。
有名な文学少女シリーズはいくつもバリエーションがあるので、それだけでもオススメ。
あー、なんかギャグ漫画って上手く説明するの難しいですね。
とりあえずゲラゲラ笑い転げるよりは時々ニヤニヤするくらいの笑いです(適当)
ガンガンONLINE
でなんか適当に読めます。

わ!


小島あきら 作。全3巻。

小島あきらの4コマ漫画。
「まほらば」完結後に連載が始まった「まなびや」と同じ高校を舞台にした学園モノ。
なお、作者が難病ということもあって「まなびや」の方は多分連載再開はなさそうです。残念。

8人のメインキャラによる八角関係の恋愛模様を輪に見立ててタイトルは「わ!」
ライトでシュール笑いが安定して面白いですが、日常系に近いこともあってあんまり動きのない漫画ですが、まぁそういう作品です。まったり系。
本編の間に挿入される「ブレイク」なる単発作品がいちいちツボ。
ガンガンJOKERのサイトで1,2わが読めます。

スパイラル~推理の絆~


城平京、水野英多 作。全15巻。
これも画風が変わりすぎて違和感がすごいので最終巻の表紙です。

ガンガンでやってたミステリの皮を被ったファンタジー漫画。
アニメの方は黒歴史ですが、細田守が動画枚数30枚で作ったOPはある種の芸術だと思います。それ以外はアレ。

「ブレード・チルドレンの謎を追う」というメッセージだけを残して失踪した神のごとき完璧超人、鳴海清隆。その弟である鳴海歩が、様々な事件に巻き込まれながら「ブレード・チルドレン」にまつわる謎と鳴海清隆の行方に迫っていくミステリ。
序盤は学園を中心に発生する事件を解決していくのですが、いくつかの事件を経て「ブレード・チルドレン」というキーワードに収束します。以降、推理というよりは頭脳戦の様相を呈したかと思いきや、中盤のメインストーリーであるカノン編は学園内でドンパチ始める有り様ですが、主人公である鳴海歩は一貫して頭脳派なので、腕っ節というよりは精神的な駆け引きが主軸。
最終的には、鳴海歩の完全上位互換にして完璧超人いわゆるゴッドである兄、鳴海清隆を超えることがテーマになっていきます。

「ブレード・チルドレン」は本作における最も大きな謎ではありますが、天才的な兄に何もかもを奪われながら育った結果、心バキバキに砕かれて諦めの境地に達した弟君がいかにコンプレックスを克服するか、というのも重要なテーマなのかなあと思います。いやまぁ実際は鳴海歩も相当な天才超人なんですけどね。兄の背中を見て育った彼は自己評価が低すぎてやや性根がネジ曲がっているんですね。
そのあたりの主人公の成長については特に終盤で丁寧に描かれることになりますが、序盤から用意されていた伏線を鮮やかに回収した上で超展開を見せるラストは恐ろしいものがありました。同じ境遇に置かれたら絶対立ち直れないわ。死ぬわ。

全体的にはセカイ系にも通ずる壮大な物語ですが、一番の魅力は画とキャラクターだったような気がします。今にして思うとホント露骨に属性盛ったキャラばっかだな……。
あと当時のガンガン漫画の中では抜きん出て絵が上手かったよね。特に終盤。
リアルタイムで読んでた当時はそんなに気にしなかったけど、今読み返すとちょいちょい台詞回しがクサ過ぎて恥ずかしさがこみ上げてきますね。
「これが真実の旋律か……(キリッ」とか色々耐えられる気がしない。
まぁでも全編通してかっちょいいセリフやイケてるサブタイトルが中二心をくすぐってやまない名作ですよ。

以上、続きはまたいずれ。
次は多分、完結済みのシリーズと短編集がメインになると思います。
それから後は延々未完の作品を並べることになりそうです。

そんな感じで。

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