更に日本語を書く

文章術というほど大したものでもないのですが、先日の「日本語を書く」という記事が内輪で好評だったので、もう少し話を広げてみようと思います。
前回は文の構造がどうたらこうたら、という部分について書いたので、今回は文章について。
文章は相手に自分の言いたいことを伝えるための道具ですので、誤解なく自分の主張を伝えるために考えることが大事ですよっていうお話です。

一応言っておきますけど、100%僕の主観によるお話ですので、あんまり信用しすぎないでくださいね。

文と文章の違い

混同しないよう、最初に簡単に「文」と「文章」の違いを。
「文」とは、文字で書かれたまとまった一連の言葉を指します。
それに対して「文章」とは、文法上、文よりも大きな単位を指します。一般的には複数の文の集合体を指します。
僕自身も割と頻繁に混同してしまいますが、上手く使い分けていきたいところです。

文章を書く目的

そもそも文章を書く目的とは何でしょうか。
例えばブログの場合、読者に自分の主張を理解してもらうため、というものが一般的な目的ですよね。
もちろん人それぞれ目的は違って当然なのですが、今回はとりあえずそいつを主眼に置きたいと思います。

読者に自分の主張を理解してもらうには、何よりも正確な文章を書く必要があります。
ここで言う正確性とは、情報としての客観性だとか正しさというものではなく(もちろんそれも重要ですけど)、読者が意味を判断できない、あるいは誤解を招く、そういった曖昧さを可能な限り排除していく、という意味です。
これは文の構造にも同じことが言えます。例文一発いってみますか。

僕は笑いながら歩く君を見る。

例文の内容に深い意味はありませんが、これは不正確な文です。
理由としては、笑っている人物が僕なのか君なのか判断出来ません。
この場合の対処法としては読点を入れるのが一番手っ取り早いと思います。

僕は、笑いながら歩く君を見る。
僕は笑いながら、歩く君を見る。

こんな感じで。
これは非常に細かい例ですが、ブログ記事だろうと文章だろうと基本的には文の集合体ですので、全体を通して見た時に、自分の書きたい内容と読者の認識がズレそうな箇所は表現を工夫する必要があります。
……これが意外と自分ではわからないものなんですよね。

文章を組み立てる

もしも読者に誤解を与えることのない完璧な文章を書けたとして、しかし文章の構成がおかしければ何の意味もありません。
文章をどのように組み合わせれば自分の主張を誤解なく伝えることが出来るのか、という部分については、もう色んなところで散々言われ続けてきたことだと思いますが、基本的な構成をザックリと書いておきます。

まず「起承転結」
これはおおよそ誰でも知っていると思いますが、物語によく使われるオーソドックスな文章構造です。
意味もは書くまでもないよね。適当に言えば導入、展開、山場、終結、みたいな四段構成のこと。

次、「序破急」
これも最近はエヴァ新劇場版のサブタイトルに使われたりしてるので有名だと思います。
導入、展開、終結の三段構成ですね。

次、「起承鋪叙結」
きしょうほじょけつ、と読みます。
導入、展開、詳細説明、導入への立ち返り、終結、という五段構成がこれにあたります。

三段、四段は知っていても五段を知っている人はあんまりいないですよね。
とは言え、これをブログ記事のような短い文章に応用するのはちょっと難しいと思います。
じゃあ何で書いたのよ、と言われても、うん、書きたかっただけだ。すまない。

冗談はさておき。
例えば物語であれば、上記のような構成が一般的でしょう。
一方で、「結論を先に書け」という文章術もよく見られます。
これは別にどちらが正しいというものでもなく、単に形態や内容によって最適な構成が異なるというだけの話です。

とは言え、どんな文章でも外してはいけないポイントというものがあります。
先にも触れた目的そのまんまですが、その文章で読者に自分の主張が誤解なく伝わるかという、ただ一点です。
ひとつの結論を補強するためにアレコレと持論を展開しすぎた結果、最終的に何を言いたいのか今ひとつわからない文章になる、なんてことはよくある話で、実際に僕もちょくちょくやらかしますが……。
細かな例外や枝葉末節的な要素を入れれば入れるほど、結論は明確に誇示する必要が出てきます。
結論を最初に書くという構成が説明文に向いているのはそのためですね。
特に説明文や解説というものは必ず結論ありきの文章です。
そしてその結論を導き出すプロセスを明文化するものでもありますから、シンプルに見えて加減が難しいものでもあります。

余談。
ここから先はごく個人的な考えですが、特に情報系サイトの記事によくあるイメージ画像が嫌いです。
僕はあの手のイメージ画像を使わないのでよくわかりませんが、アレって意味あるんですか?
まともに本意を補強する意味で使われているものをろくに見たことがありません。
もちろん文中にビジュアルがあることで見た目は華やぐのでしょうが、それだけのために無意味な画像を挿入するかと言われれば、僕はしないです。
まぁこれも多分に宗教的な問題なんでしょうけど。
余談おわり。

実践出来るほど具体的な内容でもないのですが

ということで、技術的にどうこうという内容ではないので、為になるかと言われれば微妙なところではあるのですが、誤解なく分かり合うために必要な国語力は身につけたいものです。
この手の解説は実例として他人の書いた文章の添削や駄目出しをすると色々と客観的に見ることが出来て面白いのですが、僕もそれ程頭が良い方ではないですし、人にあれこれ言えるほど日本語が上手いわけでもないので、ぼんやりとした内容でお茶を濁します。

とはいえ、実例も何も無しではさすがに……。と思い直したので、自分で書いた過去の記事を構成の実例として載せておきます。
あまりにも暇すぎて死にそうな方は読んでみてください。忙しい方は読まなくてもいいです。

構成の実例

今更ですが、僕は別段文章を作るのが上手いわけではありませんし、そこら辺に自生しているWEB屋の一人に過ぎません。
ですので、この記事に書かれているいる内容の正しさについては保証のしようもないというのが実際のところです。

その辺を踏まえて、過去に書いた以下のブログ記事を元に、記事の構成について考えてみようと思います。

何故ツインテールが素晴らしすぎるのか本気出して考えてみたらわけがわからなくなったのでこの記事は読むな

この記事で僕が読者に伝えたかったのはもちろんツインテールの魅力ですが、より具体的に言えば、そもそもツインテールは何故魅力的なのか、という部分に焦点を当てています。
詳細は記事を読んでいただければ。

全体的な構成について

上記の記事は、以下の9つの章に分かれています。

・そもそもツインテールとは何か
・キャラクターの持つ属性の話
・ツインテールの持つ属性
・属性をキャラクターに落としこむということ
・キャラクターから属性が生まれるパターン
・ギャップ萌えの魅力
・画としてのツインテール
・初音ミクは革命的なキャラクターです
・ツインテールは素晴らしいわけです

おおまかに切り分けると、

前提となる認識の共有
・そもそもツインテールとは何か
・キャラクターの持つ属性の話

本論
・ツインテールの持つ属性
・属性をキャラクターに落としこむということ
・キャラクターから属性が生まれるパターン
・ギャップ萌えの魅力
・画としてのツインテール

余談と結論
・初音ミクは革命的なキャラクターです
・ツインテールは素晴らしいわけです

と、いうような構成になっています。

序文

記事タイトルから最初の章までの冒頭部分を便宜的に序文としています。
ブログというメディアでは、記事一覧から記事の全文へ遷移する形が一般的ですが、その記事一覧で表示される冒頭の部分がこの序文に当たります。
そのため、序文では「この記事は全体を通して何が書かれているのか」という主題を明記しています。
今回の例で言えば

ツインテールの魅力について~略~この機会に色々書いとこうかと思います。

という箇所が、記事の主題ということになりますね。

前提となる認識の共有

最初の章は「そもそもツインテールとは何か」となっています。(内容はあまりにも適当すぎますが)
多くの場合、ブログの記事を読むにあたって専門的な知識が必要になることは稀ですが、場合によっては専門用語や固有名詞を扱うこともあります。
そうした場合、注釈によってそれらの意味を補完することもありますが、今回の記事については「ツインテール」という髪型の定義について正確な認識を共有できるよう、あえてWikipediaへのリンクを張りました。
単に面倒だったというのも理由の一つではありますが。

章は進んで「キャラクターの持つ属性の話」についてですが、これも意味合いとしては同じです。
キャラクターを構成する要素に関する持論を提示しておくことで、その後ツインテールの魅力を言及する際に使う「属性」や「テンプレ」といった曖昧な用語に対する共通認識を用意しておく、という狙いがあります。

本論

次の「ツインテールの持つ属性」という章からが本論になります。
構成としては、最初に結論を提示し、続く文章によってそれを補強していく形を取っています。
これは一般的な説明文の構成ですね。

次の章、「属性をキャラクターに落としこむということ」では、具体的なキャラクターを列挙することで最初に明示した結論を更に補強しつつ、「ツンデレツインテール」という話題を挟んで「ツンデレ」という属性の解説を行なっています。
これは次章への繋ぎこみの意味も持ちますが、更にその後に書く「ギャップ萌え」を語る上で必須の条件となります。
更に更に言えば、そのギャップ萌えを踏まえて最終的に僕は「クール系ツインテール」が最高だと言いたいわけなんですよ。
げふん。それはともかくとして。
構成としては、ツインテールの持つ属性についての解説から、ツンデレツインテールという複合属性をテンプレとして紹介した上で、その対比としてテンプレに反するギャップ萌えを語る、という流れになっています。
その後の「画としてのツインテール」は、属性ではなくビジュアルの点からの解説となっています。

余談と結論

初音ミクの性質についての解説もしていますが、これは文中にもある通り、ついでの要素です。
とは言え、ミクさんはここ最近のツインテールキャラとしては最もメジャーな存在でありながら極めて異質な存在でもあるので、書いておいて良かったなーとは思います。
最終的には「ツインテールは素晴らしいわけです」という、丸投げ感満載の章題で〆ておりますが、最初の段階からこの結論ありきで構成されている文章ですので、ある意味内容的にはあってもなくても変わらないというのが実感ですね。

そんな感じで。
皆も更にモリモリ日本語を書こう!

このエントリーをはてなブックマークに追加

  1. コメントはまだありません。

  1. 2013年 6月3日