やる気が出ないという恐怖

最近、何もやる気が起きない。
ブログに何かを書く気力もないし、絵を書くモチベーションも沸かない。もちろん個人的なWEB制作なんて一切やる気もないし、とにかく何もかもが億劫で、ぼんやりしている。

去年はコミティアに参加し続けていたこともあってか、創作意欲みたいなものはかなり高いところで維持できていたような気がするけれど、今年に入ってからはそういう意欲も沸かない。
年が明けてからの五ヶ月弱で描いた絵は1枚しかない。それもついったーのアイコンにするために描いただけで、とても作品と呼べるレベルのものじゃない。
小説は書いているけれど、これは来週で完結する予定だから、それが終わってしまえば僕は本当に何も生み出さない消費者になってしまう。
それは僕にとってはとにかく恐ろしいことなのだけれど、ただ何となく、何も生み出す気になれずにいる。
単なるスランプと言えばそれまでだ。ただ、何かを作り続けなければならないというよくわからない強迫観念ばかりが日増しに僕の中で圧力を増していく。
多分、絵でも文でも、作り始めればそれなりのものが出来ることはわかっている。今まで通りに、今まで通りの作品が出来ると思う。
でも、それ以前に作ろうと思える動機がない。表現したい物事が何もない。

去年は一年間、コミティアに参加する度に新刊を作っていた。
表現したいことが山のようにあった。
それは例えば「アクアフラグメ」で描いた世界と自分との関係性であったり、「simile」で描いた”ずっと吐いてた嘘”であったり、「人間楽器」で描いたキャラクターであったり、「Gun&Umbrella」で描いたやり場の無い苛立ちだったりするんだけれど、今の僕には、そういう、描きたいものが何ひとつ無い。
今もずっと鬱屈していて、何というか、こう、不完全燃焼な感じで、言いたいことはいくらでも出てきそうなものなのに、そいつを作品なり何なりに出力するやる気だけがすっぽりと抜け落ちてしまったようで、そういうことに、ただ焦る。
僕は普通の人よりも色々なものが劣っている。外見も性格も人間性も身体能力も技術も知識も、何もかもが並以下だ。
だからとにかく何かを作り続けることでようやく自分に価値を見出だせるというか、心の健康を保っていられる、そういう人間だったはずで、作ることをやめてしまったらどうなるのかと言えば、多分、本当に何の価値もないゴミクズになってしまう。
そうはなりたくないから焦るのだけれど、いくら焦ってみても何かを作ろうという気が沸かない。困る。

先週、ついったーで色々とお世話になっている酒井優(@glatyou)さん、そぷ(@sophide0822)さんと食事をする機会があった。
酒井さんはその席で色々なことを語った。HTML5カルタの今までとこれからのこと、次に作りたいもの、そういう、とにかく色々なことだ。
僕はその話を聞き、時々感想を言い、彼がこれからもどんどん面白いことを実現していくことを考えた。
その時、僕の内心にはどうしようもない焦燥感と劣等感が渦巻いており(それはいつも誰に対しても同じなのだけれど)、同時に、そういう話を直接聞くことができる距離感を嬉しく思いもしたのだけれど、彼の話す様々な思いがただ眩しく、眩しすぎて、目に痛かった。
そうして漠然と、僕はこうはなれないと思った。
もちろん僕は別に酒井さんになりたいわけではないし、彼のような立ち位置を目指しているわけでもない。
そもそも、僕は別に多くの人に何かを伝えたい、色々な人に作品を楽しんでもらいたいといった、言わば外向きの動機とは全く無縁であり、むしろ僕の創作に対するスタンスはその真逆、自分の内側にある形のない何かをひたすら掘り起こしたいという、ひどく内向きな動機によるものだ。
だから、楽しく面白いものを世に出していくという行為それ自体は別にどうでもいい。
ただその時、彼はとても楽しそうにこれからの話をしていた。
これから何を作り、人々に何を伝えたいのか、彼はそういうことを真剣に楽しんでいるのだと思った。

僕は自分が表現したいことに対しては多分いくらでも話すことが出来ると思う。
先に挙げた何冊かの作品集、それぞれに収録した絵や文に込めた意味についてなら、きっと目をキラキラさせながら延々語り続けることが出来るはずだ。翻せば、つまりそれはどこまでいっても自己愛で、自己満足でしかない。
僕は僕の作品によって何かをしたいわけではないし、それが世に広まることも、多くの人に読まれることも、さして求めてはいない。
僕は自分が表現したいことを表現するという、ただそれだけがしたくて、事実、その通りに作品を作ってきた。
極論、他人なんて見ちゃいないのだ。読み手もユーザーも関係なく、自分一人で完結できる。
だから自己愛だし、自己満足だし、まぁ、そんなもんなのだ。
そりゃあもちろん、誰かに見てもらえたり、評価されたり、感想をもらえたり、そういうことは純粋に嬉しいけれど、別にそういう承認を目的としてものを作っているわけじゃない。
この辺は言葉にするのも難しい感覚の話だと思う。

とにかく、僕はここ半年程どうにもやる気が出ず、作りたいものも特になく、だらりだらりと生きていて、そういう現状にいい加減焦燥感も最高潮に達しており、ここらで絵でも何でも描かなきゃ精神的にマズいなぁ、と思いつつもやはりモチベーションなんて1ミリも沸いてこないわけで。
それはそれとして、特に何かを作ったりしていない人々って一体どうやって生きてんだろう、みたいなことがふと気になったりもして、あーそういうこと考え始めるってことは本格的に逃避に入ってんなー自分、みたいなアレに今気づいてアレ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。