そういえば歌い手は元からインターネットカラオケマンだったし、ボカロはインターネットカラオケソフトだったよね

懐古厨の古い古いお話だよ。
最近、インターネットカラオケマンだの何だの、ニコニコ界隈が面白おかしくて、1リスナーである僕はニヤニヤしながらそれを眺めているのだけれど。
そんでもって、ここにきてこんな記事を拝見しまして。

「歌い手になるためのマンガ」が届いた のまとめ。

その補足として更にこんな記事も。

「歌い手になるためのマンガ」に見る、ボカロを取り巻く文化について語ってみた。

で、朝っぱらから僕はついったーで「前提からしておかしくね?」みたいなことをチラチラつぶやいていたりする。

当該記事には

そもそも初音ミクは「曲は作れるけど歌ってくれる人がいない」アマチュア作曲家のために開発されたもので、優れた楽曲を提供する作曲家(ボカロP)の曲を、歌唱力の高い人(歌い手)が「歌ってみた」りすることで、ボカロ文化は広く認知されるようになった。

というようなことが書かれているけれど、これは比較的最近になってからの話であって、ボカロ文化の認知と歌い手の活動はそこまで密接にリンクしてきたわけじゃないんじゃないかな、というのが僕の私見です。
その辺について、自分の中での情報整理の意味も含めて書いておく。


最初期の初音ミクと「歌ってみた」

初音ミクが発売され、ニコニコ動画でブレイクした最初期というのが、2007年9~10月頃。
この当時のボカロオリジナルにおける代表曲といえば、あなたの歌姫恋スルVOC@LOIDみくみくにしてあげる♪あたりですが、そもそもこの当時は今とは真逆で、ボカロのオリジナル曲というものが本当に少なかったのです。
ほとんどが今で言うVOCALOIDカバー曲でした。
ボカロ自体がインターネットカラオケソフトだったんですよ。最初はね。
その中で、オリジナルでランキング上位に食い込んだ(と僕が記憶していて)ぱっと名前が出てくる最初期の楽曲というのが、上記3曲。
また、この当時の「歌ってみた」が何をしていたかというと、もちろんカラオケです。
今みたいにニコニコ発の楽曲ってのが存在しない分、当時の歌い手は今以上にカラオケマンだったのだ!
まぁその辺はニコニコでそれぞれタグ検索してみてください。投稿日時ソートすれば簡単にわかります。
そういうわけでボカロブーム初期の時点では、「ボカロ曲を歌い手が歌ってみたりすることで、ボカロ文化の認知度が向上する」というルートは存在しないのですね。

ちなみに、この当時のボカロ曲は、その大半に「歌ってみた」タグがついています。
「(初音ミクが)歌ってみた」という意味合いですね。これもタグ検索すれば一発でわかります。
「歌ってみた」っつータグの意味が、この当時は文字通りの意味で「歌ってみた」だったのですね。
もちろん、当時も「歌い手」という人種は少なからず存在していましたが、当時の歌い手は今のようにボカロ曲を我先にと歌う人々ではありませんでした。
確か初音ミク発売直前のタイミングだったかな。どこぞの歌い手さんの自演コメントがバレて大炎上してた記憶があります。
あー、ゼブラさん?だっけか。「自演」って言葉とセットで覚えちゃってます。別に嫌いじゃないけどね。興味もないが。
それはそれとして。
当時の「歌ってみた」で人気が出るのは、歌唱力どうこうよりもネタとして面白いものだったような気がします。

実際のランキングはどうだったか

この当時、総合ランキングは未実装でした。ので、マイリスランキングを見てみます。

2007年9月1日~2007年10月1日のマイリスト過去ランキング
9月時点で初音ミクの「levan Polkka」と「みくみくにしてあげる♪」がトップ。13位に「あなたの歌姫」、15位に「恋スルVOC@LOID」がいますね。
28位には「Packaged」もありますが、月末の投稿だったので、これはしゃーない。
「歌ってみた」は4位のいさじさん。らっぷびとは「歌ってみた」に入るのかな?30位より上にはその2つだけですね。
……フタエノキワミ全盛期かー。
ちなみに10月もそんな感じ。くちばしPが出てきたりハジメテノオトが投稿されたり。
「歌ってみた」がボカロ文化を後押ししてる形跡はないです。

「ボカロオリジナルを歌ってみた」のはじまりはいつだ

そういうわけで、ボカロ文化(正確には初音ミク文化? ボカロはそれ以前にも存在してたよ)の始まりと、その当時の「歌ってみた」について、おぼろげな記憶を頼りにまとめてみたんですが、僕の記憶も結構あやしいので、間違ってるところはご指摘いただけると助かります。

さて、それじゃあ「ボカロオリジナルを歌ってみた」という、今につながる文化の大元はどこにいるのか?というと、多分「celluloid」あたりかなーと思います。
short ver.の公開が2007年9月27日。4日後の10月1日に最初の「歌ってみた」動画が投稿されてます。
その後、10月5日にFullが公開。しばらく間を置いて、10月中旬から「歌ってみた」の投稿が増えはじめました。
「ボカロオリジナルを歌ってみた」タグ検索を投稿日時でソートすると、1ページ目がこの時期です。

ボカロオリジナルを歌ってみた タグを含む動画

「ボカロオリジナルを歌ってみた」という文化はどこでブームになったのか?

これがイマイチ謎。誰か詳しい人教えてください。
なんとなく「メルト」あたりかなーとは思うんですが、どうなんでしょう。

脇道にそれたけど何の話してたんだっけ

そうそう「ボカロ文化の認知と歌い手の活動はそこまで密接にリンクしてきたのか?」みたいな話だね。
初期ボカロブーム(2007年)の時点では、初音ミクは「歌ってみた」という文化の後押しを受けることなくニコニコ動画内で人気を博しました。
これは間違いありません。
確かに歴史としては「歌ってみた」の方が先発ですが、そもそも2007年当時の「歌ってみた」はガチでただのカラオケ(稀にネタ曲)なので、「ボカロは歌い手のおかげで流行った」とかいう極端な主張は、少なくともボカロブームの初期を知っている人からすれば鼻で笑える妄想です。

一方で、おそらくどこかのタイミングで「ボカロオリジナルを歌ってみた」という文化が(あくまでもニコニコ動画内で)一般化し、それ以降のボカロ曲と「歌ってみた」との関係性が大きく変わったことも事実じゃないかなーと思います。
あるいは特別なキッカケはなく、単にじわじわと市民権を獲得していっただけかもしれません。
ボカロ曲は「初音ミク発売」という明確なポイントがあるのですが、「歌ってみた」はちょっとわかりません。

なお、僕は外野です

僕は「ボカロ曲」だろうが「歌ってみた」だろうが気になれば聞きますし、その結果好きになる曲もあれば二度と聞かない曲もあります。
そういう行為を繰り返す内に「このボカロPさんの曲は肌に合うぞ!」と思えばファンになりますし、「この歌い手さんの声はいいぞ!」と思えば他の動画も漁ります。
キャラクターとしてのボーカロイドにはあんまり興味ないけどね。だから初音ミクと企業のコラボとか、あの辺は至極どーでもいい。

最終的に落としどころのない話になりましたが、何が言いたかったかっつーと、歌い手はもともとインターネットカラオケマンだったし、ボカロはボカロでインターネットカラオケソフトだったって話です。

ここまで書き終えて気付いたんだけど

そういや僕、年末にボカロ曲UPしてたわ。リスナーでもあるけど、ボカロPサイドでもあったわ。
次の曲はトロワルさんが何とかしてくれるよ。

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