僕らに魔法は使えるか?

ファンタジーにおいては最早理由なき魔法は古臭くなりつつもあるけれど、それでもやはり魔法には浪漫があるよね。

僕は僕で創作小説などをやっている関係上、自分なりの魔法や魔術の理屈というのはあって、それは例えば今書いてる「カリシカハッピーハーモニクス」においても適用されるのだけれど、僕の考える魔法や魔術はファンタジックな不思議パワーではなくて、もっとシステマティックなものです。
で、ファンタジー作品においては、実はそういう「理屈ありき」の魔法や魔術というのは、実は結構多いんですよね。
例えば、僕が直接知っている中でも一番好きな魔法の仕組みは「アルトネリコ」に登場する詩魔法だけれど、詩魔法は突き詰めれば波動科学という架空の理論体系に行き着きます。

じゃあ、他にはどういった魔法・魔術の設定があるんかいな?ということで、調べてみたいくつかの事例。そういう記事。
なお、「僕らに魔法が使えるか」という問いに対する回答は、最後に書いておきました。

「アルトネリコ」より詩魔法

冒頭でも少し触れたので、とりあえず最初にアルトネリコに登場する「詩魔法」について書いておきます。
上述した通り、詩魔法の仕組みは突き詰めればむちゃくちゃ説明が面倒くさいので、できるだけ表面的な部分だけ。

アルトネリコというゲームに登場する詩魔法とは、人工生命体「レーヴァテイル」が使用する魔法で、基本的には「思いを具現化する」効果を持ちます。
仕組みとしては、ヒュムノス語という人工言語を介して詩魔法サーバー(塔)に命令を送信すると、詩魔法サーバーがその命令を実行、力を増幅して魔法が発動する、というもの。
詩魔法サーバー(塔)とは、簡単に言えば「想いを魔法の力に変換する」仕組みで、魔法を作り出すエネルギーを無限に保有しています。
表面的には女の子が歌えば発動する魔法なんですが、実際は詩魔法サーバーが魔法を出力しているわけです。

魔法のクラウド化って言うと多分誤解を生みそうだけど、感覚としてはそんな感じ。

じっくり知りたい方は下記を読んでみるといいかもよ。
アルトネリコ – Wikipedia
ヒュムノス語 – Wikipedia

「ゼノギアス」よりエーテル

スクウェアのある意味伝説的なRPG。知ってる人は知ってるけど、よく考えたら発売からもう15年も経ってるんですね。
ゼノギアスに登場する魔法は「エーテル」と呼ばれますが、効果はよくある魔法のそれです。火を起こしたり氷を落としたり。
実はこれも、上記の「詩魔法」と似たような仕組みだったりします。

ゼノギアスにおけるエーテルとは、人間が「ゾハル」にアクセスし働きかけることで、その願いを具現化するものです。
「ゾハル」というのは、事象変異機関とか何とか言われますが、一言で言えば「願いを実現させるシステム」みたいなものです。
つまりエーテルとは、人が強く願った事象を「ゾハル」が実現させた結果というわけですね。

この「ゾハル」によって引き起こされる事象変異を利用して、作中では生身の人間が巨大メカをぶっ飛ばしたりもしています。便利すなあ。
ある意味、「想いを具現化するシステムを利用した魔法」という点では、アルトネリコの詩魔法と共通する部分があります。

細かい設定が知りたければ下記を読んでみるといいかもよ。
Stateless Zone | DATABASE | ゾハル・デウスシステム:

「ファイナルファンタジーVIII」より擬似魔法

FFと言えば日本を代表するRPGですが、これもシリーズによって魔法のシステムがだいぶ異なります。
特にFF8では、本来魔法とは魔女だけが行使できる特異能力という位置づけで、主人公を含め、魔女ではない人間が使う魔法は「擬似魔法」と呼ばれるものです。
設定は引用した方が早いかな。

FF8において魔法は、魔女だけが使用できる特別な力とされている。
人間やモンスターが扱っている魔法は、それを模した疑似魔法と呼ばれるもので、オダイン博士が使用理論を確立させて以来は、訓練次第で誰でも使えるようになっている。
ただし、一般人レベルでは訓練を積んだ者でも通常の兵器類を上回るほどの威力は望めない。

ファイナルファンタジー用語辞典 Wiki*より

なお、上記引用にある「オダイン博士の使用理論」の詳細はよくわかりませんでした。
詳細が知りたいなあ。

「テイルズオブデスティニー」より晶術

TODにおける魔法は「晶術」と呼ばれています。
現象としては、一般的なファンタジーRPGにおける魔法のそれです。
テイルズシリーズの魔法は、基本的には精霊に力を借りたり、自然の力を利用したりといったオーソドックスなファンタジー設定なのですが、TODだけはやや趣が異なります。

「晶術」の原動力は「レンズ」という物質です。
「レンズ」とは、過去に地上に落下した巨大彗星の核を加工して作られた結晶で、小さいものは6cm、「神の眼」という最大のレンズは6mもあるとか。
こいつは多量のエネルギーを保持していて、然るべき加工をしてやれば簡単にエネルギーを取り出せるそうです。
で、そのエネルギーを運用する技術が「晶術」というわけですね。
作中ではレンズの加工技術はオベロン社という企業が独占していましたが、続編のTOD2では、その加工技術も含めてほとんど失われてしまったようです。

僕らに魔法は使えるか?

ファンタジーやメルヘンに存在する魔法は、僕らには使えないと思います。
しかし(言葉の定義はまちまちですがWikipediaの記述に倣えば)ある種の魔術や呪術は現実に存在しています。
アレイスター・クロウリーあたりは実在した魔術師ですしね。
ここで重要なのは、現実における「魔術」は「行為」であって、決してその結果ではないという点です。
なので、例えば魔術師だからと言って生身で空は飛べないし、種も仕掛けもなく手から炎は出せません。多分。

そういう意味で、僕らは魔術を使うことができます。
無意識に行なっている習慣や行為が、実は魔術に当てはまる、ということもよくあります。

例えば「金枝篇」の作者、ジェームズ・フレイザーは、共感魔術という魔術理論を提唱しました。
共感魔術は、大きく「類感魔術」と「感染魔術」の2種類から成ります。
「類感魔術」は、「類似したものや行為同士は互いに影響しあう」という法則に基づいた魔術。
「感染魔術」は、「接触したもの同士や、元々ひとつだったもの同士は互いに影響しあう」という法則に基づいた魔術。
魔術というよりも呪術ですかね、扱いとしては。

「類感魔術」は、例えば「てるてる坊主」がこれにあたります。太陽の象徴であるてるてる坊主を出すことで太陽を呼ぶ行為ですね。
「感染魔術」は、ホメオパシーなんかが該当します。薬を水に溶かす時、例えどれだけ薄めたとしても、薬と接触した水は薬の効力に感染するため効果は変わらない、という考え方です。

僕の周囲にも魔術師は存在します。
誰とは言いませんが、ブログのデザインやついったーのアイコン等で多用される雨や水の記号は、まさに類感魔術的模倣性と言えます。
また、事実として、彼女は雨乞いという至極真っ当な白魔術を成功させている実績があります。
立派な類感魔術師ですね。

話が逸れました。

結論として、魔術であれば僕らでも使えます。
後は程度と結果が伴うかどうかが問題ですが、それはまぁ、やってみないと何とも言えませんね。

そういうわけで、とりあえず美少女の髪の毛とか、手に入りませんかねえ・・・。

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  1. You colund’t pay me to ignore these posts!

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