大阪市天王寺区のデザイナー募集の件で思い出したこと

大阪市天王寺区が発表したデザイナーの募集要項が鬼畜過ぎると一部で話題になっていますね。

【報道発表資料】デザインの力で、行政を変える!!~天王寺区広報デザイナーを募集します~

傍から見ている分には面白いので見物だけしてますが、僕としては死ぬほどどうでもいいです。大阪府民ですらないし。
大体、こんなの今回が初めてってわけでもないわけで、今更騒ぎ立てるようなことでもないかなって。
うん、初めてじゃないんだ。済まない。

そういうわけで、学生時代に大阪府関連のコンテンツ制作に関わった話をしようと思う。
なんかふわっと思い出したので。
あ、ここから先は特に面白くないです。
別に行政のスキャンダラスなあれこれとか知ったこっちゃないし、僕らはただ学校に言われた通りに物作ったってだけの話なんで。

と言っても、別に僕が仕事を受けたわけではないです。そこんとこは誤解しないでください。

それは僕がまだ専門学校に通っていた時のお話。
ことの経緯はよくわかりませんが、ある時、授業の一環として「薬物乱用防止をPRするためのWEBコンテンツを作ろう」みたいな課題が出ました。
あの「ダメ、ゼッタイ」ってやつです。

よくよく話を聞いてみると、大阪府から学校側に下りてきた案件だそうで、報酬はありませんが、採用されれば実績として出していいというお話。
学生の僕としては、まぁポートフォリオの足しになればそれでいいかな、ぐらいの感覚でした。
まぁそれ以前に作品作らないと単位が出ないので、拒否権も何もない話なんですけど。

で、グループでの制作ということだったので、当時仲の良かった友人と組んで何を作るか相談したんですけど、ただのWEBサイトでは面白くないし、Flashでゲームを作ろうという話になり、最終的に短いアドベンチャーゲームを作りました。
僕がシナリオ担当、友人AがFlash担当、友人Bがイラスト担当、みたいな感じで。
他のグループが薬物に関する用語辞典とか真面目に作ってる中、僕らだけ完全に遊び呆けてた記憶しかないです。
ゲームの内容はものすごくシンプルで、ヒロインの女の子が一時の気の迷いから薬物に手を出してパッパラパーになり、それを主人公がどうにかこうにかして救済する、というお話だった。と、思う。多分そんなん。

で、まぁ特にトラブルもなくゲームは完成し、それを大阪府に提出してその件は終わったのでした。
と思いきや、まさかの修正依頼が舞い込んできました。コンペなのに修正依頼!?と、ものすごく面食らった記憶があります。

講師曰く、ゲームの出来は素晴らしいので、シナリオを修正してもう一度出してほしいという話があったそうです。
そこまで言われちゃ仕方ねえとまんざらでもなく修正すっかーって空気になってたんですけど、そのシナリオの修正点というのが、「最終的にヒロインが救われたら薬物の危険性が伝わりにくいので、とりあえずヒロインを取り返しのつかないことにしてくれ(意訳)」というもので、当時ハッピーエンド至上主義だった僕は「ふっざけんなばかばかちんこ!」と怒り狂い、既にFlashに飽きてしまった友人Aは「もうやりたくねー」と文句を言い出す始末。
何だかんだで結構長いこと制作していたこともあってヒロインにも主人公にも愛着のあった僕が「課題はクリアしてるから単位は出るし、ぶっちゃけこんな要望無視してもよくね?」という悟りの境地に達した結果、シナリオの修正は一切されることなく、ゲーム自体も歴史の闇の中に消えたのであった。
おわり。

いやまぁ、言いたいことはわかる。
そりゃあ薬物の危険性をアピールするコンテンツなんだから鬱ゲーであるべきだよね。
今同じ話が来たら多分もっとえげつないシナリオ用意すると思うし。
でも当時のピュアな僕にはそんなことは出来なかったのです。
現実より二次元(しかもオリキャラ)の幸せを選んだのです。トゥルーラブは、あるよ。ここに、あるよ。

余談なんですけど、この制作でイラストを担当した友人は後に作家になり、シナリオを担当した僕は何故か同人絵描きになりました。世の中わからんもんですね。
彼が有名になったらドヤ顔で「俺、学生時代にコイツにシナリオメイキングのコツ教えたことあるんだぜ」とか言おうと思います。

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