記号化される僕ら

○○女子、○○男子、そんな言葉が増えたのはいつからだったろう。
よくわかんないけど、多分「草食系」とかその辺が元祖だった気もする。
「リア充」なんてスラングが誰にでも通じるようになったのはいつからだろう。
そんなことをふと考えた。

「リア充」だの「非リア充」だの言い始めたのは誰なんだろう。
元々はネットのどこかで生まれたスラングだったはずだ。
いつの間にこんなに一般化したんだろう。
それもよくわからない。
そいつはただ漠然とした気味の良い言葉で、誰かをさして「あいつはリア充だ」とか「俺は非リア充だ」とか何とか言っても、今じゃ大抵意味が通じる。
その言葉の定義は曖昧だ。
僕なんかは、何となく最大公約数的な大学生のスタイルを想像する。
これは多分に僕の学歴コンプレックスによるところが大きいと思う。
またある人は「恋人がいればリア充だ」と言っていた。
きっと彼には恋人がいないからだろう。

ついったーを眺めていると、「○○系の女の子/男の子」なんていう画像が流れてくる事がある。
昨日は「犬系彼女」だったかな。そういう絵を見た。多分どっかでバズってんだろう。
「A型あるある」「B型あるある」なんていう、血液型による性格の特徴についてのpostがRTされてくることもある。
みんなそれを見て「あー、あるあるだわー」なんて言っている。
血液型のあるあるネタに関して言えば、僕は一度だけ全く同じ内容をA、AB、B、O型とタイトルだけ変えて流したことがあった。
結果、それらは適度に拡散されたけれど、一番拡散範囲が広かったのはAB型だった。元は確か「O型あるある」だったと思う。

昔、心理テストが流行った時期があった。
これこれこういう考え方の人はどうのこうのです。
根拠なんて一切示さないそれは、けれど爆発的に流行った。
エンタメとして、遊びとして、実体験として、それはそこそこ楽しかったけれど、何故それが楽しかったのかは未だに判然としない。

山ガールだの森ガールだのはどこに消えたんだろう。山に帰ったんだろうか。
谷や沢じゃ駄目だったんだろうか。海や川もいい。あ、それは単なる水着か。まぁいいや。

「リア充」とか「なんたら女子」とか、なんていうか、例えば「ツンデレ」なんて言葉とは、どことなく意味合いが違う。
「そういう傾向」が積み重なった中から出来上がった、自然発生的なジャンルとは違っていて、すごく人工的で、すごく何かの意志が介在しているように思えてならない。
多分そいつは的はずれなわけでもなくて、流行とかいうよくわからないものは、今までもこれからも、そんな風に生まれてきていたのかもしれない。
ただ少し、僕の視野が広がっただけのことかもしれない。
でもまぁ、それも別にいい。それはそういうもんだと思う。良し悪しの問題でもないし。

とかく僕らは記号化され続けている。
僕も他人に、WEB屋とか、絵師とか、創作屋とか、同人屋とか、イケメンとか、ブサメンとか、非リアとか、リア充とか、文系とか、理系とか、色々言われる。
それもそれでいい。多分それ程間違ってない。
カテゴリーに分類されたり、ジャンルに固定されたり、なんか安心する。なんかわかりやすい。
僕らは記号化され、わかりやすくなる。
多分、これからもどんどんわかりやすくなる。

そのうちみんな真っ平になってしまうんじゃないかと、時々怖くなる。

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